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これは実際に無免許運転で起訴された若者のお話しです
第1回「恐ろしい検察官」
 今日の高等裁判所法廷では検察官の厳しい追及に被告人が思わず泣き出すというハプニングが起きました。高裁ということは、一審の判決にどちらかが(この場合は被告人)不服で控訴したということです。
 被告人(現在27才)は、14才ごろから暴走族に入って無免許で暴走行為を繰り返し、中等少年院に入ったこともあるそうです。今回の事件も無免許運転で起訴されたものなのですが、以前にも無免許運転の末、人身事故を起こし、1年6ヶ月の懲役刑(執行猶予付き)の判決を受けていたのです。しかも、検察官によると、検問中の警察官の静止を振り切り20kmもの逃走後に逮捕されたとか。執行猶予中のためか、逮捕時に運転は同乗の女性がしていたと主張する有様。身代わりを頼むなど極めて悪質と検察官は原審どおり、実刑が相当であると厳しい追及の手を緩めない様子です。実刑が確定すると前回の執行猶予は取り消され、今回の4ヶ月と合わせて1年10ヶ月間の懲役に服さなければなりません。ですから、被告人はなんとか実刑を避けようと控訴したのですが・・・。
 検察官は果たして人を憎んでいるのか、罪を憎んでいるのか?私達が傍聴してきた刑事事件の中で、この検察官の尋問は今までにないほどの恐ろしさでした。
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